記事作成にかかる10工程
本サービスでは、1記事(5,000文字程度)で35,000円〜頂戴しております。単価2〜3倍の編集プロダクションに依頼している方は「安い…!」と思うかもしれませんが、CrowdWorksやランサーズで文字単価1〜3円程度のライターさんに頼んでいる企業様からしたら「高すぎる…」と思われるでしょう。
ただ、記事作成をどのように行っているかを見ていただければ、この金額になる理由がわかっていただけるかと思います。そして、編集プロダクションの半額程度で受注できる理由も理解していただけます。
記事作成にかかる10工程
① キーワード選定
企業様のサービスに興味を持ちそうな人々が検索するキーワードを選定します。具体的には、キーワード選定ツール「ラッコキーワード」を活用し、ユーザーがどのようなワードで検索しているか、また競合サイトがどのキーワードを使って記事を作成しているかを調査します。
適切なキーワードを選定しないと、読者を満足させるメディアは作れません。たとえば、転職メディアを作る場合は、以下のようなキーワードを狙う必要があります。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 転職理由
さらに「転職サイト」というキーワードを狙う場合には、次のような詳細な記事も必要です。
- 転職サイト おすすめ
- 転職サイト 20代
- 転職サイト 女性
しかし、記事を作成してもGoogleで上位表示されなければ、読者を獲得できません。そのため、検索上位20サイトを確認し、サイトの強さや内容を分析し、上位を狙えるかどうかを判断します。
基本的にはGoogleで上位表示させるための記事を作成しますが、別記事から読者を誘導する場合は、上位表示が難しくても記事を作成することがあります。キーワードを選定したら、この段階で企業様にご確認いただきます。
② 競合調査
実際に選定したキーワードで検索を行い、どのような記事がヒットするかを確認します。競合サイトを分析することで、そのキーワードで検索したユーザーがどのような情報を求めているのかが明確になります。
「① キーワード選定」の段階でも簡単な競合調査を行いますが、ここではさらに詳細な分析を行います。
① キーワード選定 | サイトの規模や平均的な文字数、サービスへの誘導方法などを確認します |
② 競合調査 | 検索上位の記事に共通する内容や、それぞれの記事が提供する独自の情報を確認します |
競合調査が完了したら、実際に調査した際のGoogle検索の順位が分かるように、検索結果のデータを企業様に共有します。具体的には「ラッコキーワード」を使って上位20サイトの見出しを抽出し、各記事のタイトルや見出し、文字数などのデータをGoogleスプレッドシートにまとめて企業様に共有します。
どのような形式で共有するか知りたい方は「上位分析シートの見本」をご覧ください。
③ ペルソナ分析
ペルソナ分析とは、読者視点の記事になるように顧客像(ペルソナ)を設定するマーケティング手法です。ターゲットとなる読者を具体的にイメージすることで、より効果的に企業様のサービスを訴求できるようになります。
ただし、詳細にペルソナを設定するためには数十時間かかるため、大変な作業になります。また、どれだけ細かくペルソナ分析をしても、それが記事に反映されなければ意味がありません。(実際にペルソナ分析をやることに満足して、記事内容に反映できていない企業様も結構多いです…)
そのため、当サービスでは、実際に記事に反映しやすい形で簡易的なペルソナ分析を行っています。具体的には、次のようなシンプルな表を使ってペルソナを設定し、最小限の労力で効果的な訴求をできるようにしています。
詳細を知りたい方は「執筆シートの見本」をご覧ください。
④ 情報収集
次に、記事執筆に必要な情報を集めます。この際、競合サイトを引用するのではなく、信頼性の高い国の機関や研究機関が提供するデータのみを収集します。
たとえば「転職者が増えている」というテーマで記事を書く場合、その根拠となるデータを正確に示すことが大切です。2024年10月現在であれば、総務省が発表している「労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)4〜6月期平均」を参照するのが最適です。
このように信頼できるデータを使用することで、記事の質が向上し、読者に信頼されるコンテンツとなります。
データ収集の際には、国の統計データを一括で確認できる「政府統計の総合窓口」や、効率的に情報を検索できるAIツール「Perplexity」などを活用しています。
ライターの中には、競合サイトの内容を単にコピー&ペーストして記事を作ることも多いですが、これではオリジナリティに欠け、コピペ率が高い無価値な記事になりがちです。そのため、信頼できるデータを見極め、記事に反映させるようにしています。
⑤ 構成作成
情報を集めたら、記事構成を考えます。タイトルや見出しを決めるだけでなく、どのサービスをどの章で紹介するのかも、この段階で決定します。記事構成で最も意識しているのは、各章や見出しの階層が揃っているかどうかです。
まず、こちらの構成をご覧ください。H2は大見出し、H3は中見出しです。
H2:転職エージェントに登録するメリット
H3:非公開求人を持っている
H3:面接練習ができる
H3:無料で利用可能
このような構成をよく見かけますが、表現形式が揃っていません。「持っている」「できる」と動詞が続く中で「利用可能」という形容詞が出てきているため、統一感が欠けています。
正しい構成はこちらです。
H2:転職エージェントに登録するメリット
H3:非公開求人を持っている
H3:面接練習ができる
H3:無料で利用できる
このように細かな表現まで統一することで、記事全体に一貫性が生まれ、読者に信頼性を与えられます。読者が記事の流れをスムーズに理解できるか、また記事を読んでサービスに登録したくなるかも重要なポイントです。もちろん、これらも考慮しながら構成を作成しています。
この段階で、企業様にご確認いただき、記事の方向性をすり合わせます。以前は、キーワードを決めたら一気に構成と執筆を進めていました。確認の手間がなくなるというメリットはあるものの、認識のズレが生じた場合、完成後に章を削除して書き直す必要があります。
そのため、現在では記事執筆後に大幅な修正が発生しないよう、必ず構成を事前に確認していただいております。
⑥ 執筆
記事構成が出来上がったら、次に本文を執筆します。基本的には、PREP法を意識して文章を書きます。
結論(Point)
理由(Reason)
具体例(Example)
結論(Point)
この流れに沿って文章を書くことで、読者にとってわかりやすく、論理的に整理された内容になります。
この中で最も重要なのが「具体例」です。中でも最も重要なのが「具体例」です。具体例を使ってわかりやすく説明することで、難しい内容でも読者にしっかりと理解してもらえるようになります。
さらに、リード文やまとめ文も、読者が理解しやすい流れに沿って執筆します。
⑦ 校正
校正とは、誤字脱字や文法ミス、表記ゆれなどを確認・修正する作業です。メディアや校正者によってチェックするポイントは異なりますが、本サービスでは以下の点を重点的に確認しています。
誤字脱字 | 例)「転職」を「電飾」と誤っていないか |
文法ミス | 文の構造や動詞の使い方など |
表記ゆれ | 例)「Webサイト」と「WEBサイト」が混在していないか |
冗長表現 | 例)「向上させることができます」は冗長なので「向上させられます」に修正 |
語尾の連続 | 例)「〜です。〜です。〜です。」のように同じ語尾が3回続かないか |
自分自身で見直すのはもちろんですが、精度を高めるためにAIツール(主にChatGPT)を使ってチェックを行っています。
私自身もライターさんに仕事を依頼することがありますが、初心者ライターさんに頼むと、語尾3連続になることが非常に多いです。語尾が連続すると文章が単調で読みにくくなり、洗練されたコンテンツになりません。そのため、これまで執筆を担当した企業様でも、最初に「語尾の3連続は禁止」と言われることが多いです。
「では、語尾が2連続なら良いのか?」と思われるかもしれませんが、2連続は問題ありません。語尾を毎回変えることを意識しすぎると、かえって不自然な言い換えになり、読みづらくなってしまいます。
本当に校正されているか気になる方は、「実績公開」で紹介している記事をご覧ください。語尾の3連続がないことをご確認いただけると思います。
個人的には、校正は執筆以上に重要な作業だと考えており、執筆と同じくらいの時間をかけて丁寧に校正を行っています。
⑧ コピペチェック
コピペチェックとは、他サイトとどの程度一致しているかを確認する作業です。本サービスでは、有料版の「CopyContentDetector(CCD)」を使用し、コピペ率が49%以下の合格ラインをクリアしているか確認しています。
「半分近くが他サイトのコピーなの?」と思われるかもしれませんが、同じテーマを解説すると、たとえ他サイトを参考にしていなくても、コピペ率が上がることがあります。特に、専門用語や業界特有の言葉を使う場合は、同じフレーズが繰り返されるため、内容がオリジナルでもコピペ率が50%以上になることは少なくありません。
コピペ率が高いと著作権侵害と見なされ、訴訟問題に発展する可能性もあります。また、Googleにもコピペコンテンツと判断され、検索結果で上位表示されないことが多いです。
そのため、コピペ率を低く抑えるために「⑤ 構成作成」の段階で、競合サイトと似ていないかをチェックします。また、他サイトにない独自の情報や、具体的な事例を詳しく解説することで、オリジナリティのあるコンテンツを作成しています。
著作権や特許権に関する国家資格「二級知的財産管理技能士(管理業務)」を取得していることもあり、コピペチェックは人一倍気を遣っています。
⑨ 画像作成
サムネイル画像と、H2(大見出し)の下に入れる画像を作成しています。
サムネイル画像は、一目で記事内容が伝わり、クリックしたくなる親しみやすさを意識してデザインしています。H2の下に入れる画像は、H3(中見出し)で説明する内容を視覚的に補足するための画像を作成しています。
企業様によってテイストが異なりますが、一例として本サービスをご利用いただいている株式会社エーアイアカデミー様の記事「プログラミングスクールは本当に必要ない?メリットや独学との違いを解説」をご覧ください。
フリー画像を使用する場合もありますが、簡単な図解を加えることで読者の理解を促し、記事の最後まで読んでもらえる確率が高まります。その結果、サービスの申し込み率が向上した企業様も少なくありません。
さらに、オリジナル画像を使用することで、Googleからの評価が上がり、検索結果で上位表示されやすくなるというメリットもあります。キーワードによっては、画像検索からの流入が増えることもあるため、本サービスでは画像作成にも力を入れています。
私はデザイナーではないため、Illustratorを使って高度なデザインを作成することはできません。しかし、Canvaを活用して企業様専用のテンプレートを作成し、統一感のある画像を提供しているため、企業様からも高い評価をいただいています。
⑩ 入稿
基本的には、Googleドキュメントで納品しております。見出しタグを適切に使用しているため、納品された文章をそのまま自社サイト(WordPress)に貼り付けるだけで簡単にアップロードが可能です。
納品物を企業様にご確認いただき、問題なければ検収していただきます。修正すべき箇所がある場合は、2〜3日程度で修正し、再度納品いたします。修正は最大で2回までとさせていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
WordPressでの入稿を希望される場合、WordPressのパスワードを共有する必要があり、セキュリティリスクが生じます。(もちろん、私はセキュリティ対策を万全に行っておりますが…)そのため、90%以上の企業様にはGoogleドキュメントでの納品を選んでいただいています。
一部の企業様からは「WordPressに直接入稿してほしい」「色付きマーカーや吹き出しブロックで装飾を加えてほしい」といったご要望をいただくことがあります。そのような場合にも対応できるよう、WordPress入稿を含む「プロプラン(1記事70,000円)」をご用意しております。
私自身、2017年からWordPressで複数のサイト運営を行い、ゼロから月間数万PVのサイトを構築してきた経験があるため、WordPressでの入稿も問題なく対応可能です。
まとめ
本サービスでは、記事作成においてキーワード選定から入稿まで、合計10つの工程を踏んでおり、1記事の完成までに10時間以上を要しています。文字単価は7円以上と、一見すると高額に思われるかもしれません。
しかし、実際には「⑥ 執筆」以外にも多くの作業が必要です。特に「③ 競合調査」や「⑦ 校正」は、記事の質と効果を大きく左右するため非常に重要な工程です。
通常のライターさんのように「⑥ 執筆」だけであれば、2〜3時間で記事が完成します。しかし、単に文章を執筆するだけでは、読者に満足してもらい、自社サービスの申し込みにつなげるような効果的な記事にはなりません。
記事が読者の信頼を得て行動を促すためには、より深い調査や綿密な構成、緻密な校正が必要です。もし、メディア運用を通じて自社サービスの売上を伸ばしたいとお考えなら、ぜひ当サービスをご検討いただければ幸いです。
同様のサービスを提供している編集プロダクションと比較すると、半額程度の料金で提供しております。その理由はシンプルです。人件費がかからないためです。
本サービスは、すべての工程を私1人が一貫して担当しております。一方、編集プロダクションでは、多くの人が関わっています。
本文執筆 → ライター
画像作成 → デザイナー
それ以外 → ディレクター
プロダクション内では多くの人員が関わるため、結果として人件費が高騰します。さらに、フリーランスに業務委託を行う場合、離職率が高く、採用コストも発生するため、全体的な費用が増加してしまいます。そのため、当サービスは編集プロダクションに比べて大幅にコストを抑えています。
ただし、編集プロダクションとは異なり、大量の案件には対応できません。短納期の案件やZoom会議にも対応しておりません。契約後のトラブルを避けるために、本サービスのデメリットについても詳しく解説しておりますので、興味を持っていただけた場合は「本サービスの弱点」もご覧ください。