経営者ナラティブ顧問を始めた理由

こんにちは、ジッタイケンの板倉です。今回は、私が「経営者ナラティブ顧問」を始めた理由についてお話しします。

簡単に自己紹介をすると、私は筑波大学大学院を修了した後、カルビー株式会社に入社しました。その後、ライターとして独立し、これまで30社以上で、300本を超えるコンテンツを作っています。  

今は経営者の実体験をコンテンツにする仕事をしていますが、元々はGoogle検索で上位表示を目指す、いわゆるSEO記事を作っていました。なぜそこから今の顧問を始めることになったのか、その理由を書いていきます。

30社以上のコンテンツを作った結果

ライターとして独立してからは、さまざまな企業のコンテンツを作ってきました。そのなかには、月に1万回以上読まれている記事もあります。収益性の高いキーワードで上位表示され、広告費に換算すると月100万円以上になる記事もありました。

もちろん、こうした成果は私一人の力で出したものではありません。Webサイト自体の評価が低ければ、これほど多くの方には読まれませんからね。

結果が出たことはうれしいのですが、仕事を続けるなかで「アクセスが増えても、会社の売上に直結するわけではない」と思うようになりました。

たとえば、閲覧数を稼げそうだからと「○○ランキング」という記事を作ったとします。おそらく面白がって見てくれる人はいます。でも、9割以上の人が読み終わったら、そのままページを閉じるでしょう。

そして、その記事を作った会社の名前・サービスを覚えている人はいません。Webサイトを運営している私でさえ、よっぽどいいコンテンツだったときしか、どういう会社がやっているかを確認しませんからね。きっとあなたもそうだと思います。

あるクライアント様から「たしかにPV数は増えているけど、お問い合わせが増えていない」と言われたことがあります。1記事で月1,000PV以上見られている記事がいくつもあるのにです。実際に数年分のお問い合わせ数をまとめたスプレッドシートを見せてもらいましたが、数字はまったく伸びていませんでした。

そこでやっと、アクセス数を増やすだけの記事ではなく「この会社にお願いしたい」と思ってもらえるコンテンツが必要なんだと分かりました。その理由になると考えたのが、実体験です。

なぜ実体験が必要なのか

なぜ実体験が必要だと思ったのかというと、私自身の経験を発信したときに大きな反応があったからです。それも、一度だけではありません。Webサイト・X・noteの3つで、それぞれ違う反応がありました。

① Webサイトが月間1.5万PVになった

最初に自分の実体験を発信したのは、大学院入試についてまとめたWebサイトです。

私は東京電機大学という北千住にある大学に通っていて、そのまま大学院に進むつもりでした。ただ、所属していた研究室が、教授の定年退職でなくなることに。

他の研究室に移ることもできましたが、教授も研究内容も変わってしまいます。それなら、別の大学院に進学するのと変わりませんよね。そこで、学費が安い国公立大学の大学院を目指すことにしました。

筑波大学・横浜国立大学・千葉大学・東京都立大学(旧首都大学東京)など、興味のある研究室を見つけては訪問しました。そして、最終的に一番惹かれた研究室がある筑波大学に進学しました。

大学院入試では、9割くらいは内部進学します。なので、他大学の大学院を受験するための情報があまりありません。では、何を参考にしたかというと、実際に外部受験をした方のブログです。

他大学の教授にどうやって連絡するのか、過去問はどうやって手に入れるのか。大手サイトには載っていない情報が多く、かなり助けられました。

そこで、自分も同じように外部進学を考えている人の役に立ちたいと思い、WordPressでWebサイトを立ち上げました。

大学院入試の過去問を集めた方法や、どのくらいのTOEICスコアで合格できたのかなど、実際に受験したからこそ書ける内容をまとめていきました。

すると、少しずつ閲覧数が増え、最高で月間1.5万PVになりました。「月1.5万PVなら、それほど多くないのでは」と思う方もいるかもしれません。でも、大学院入試はかなりニッチなテーマなので、それなりに結果が出たと思います。

自分の経験を記事にまとめ、それを多くの人に読んでもらえるのは、とてもうれしかったですね。

② X(旧Twitter)の投稿が10万いいねになった

次に大きな反応があったのは、Xです。たしか大学院生のときに始め、Webサイトの話を投稿していました。就職後は、仕事の話をメインにするようになったと思います。

日々の話をしていただけでしたが、少しずつフォロワーが増え、2,000人くらいになっていました。そんなある日、いつものように新卒での仕事について箇条書きでまとめ、投稿しました。

すると、たくさんの方がいいねやリツイートをしてくれ、フォロワーさん以外にも見られるように。そして、通知が止まらなくなりました。今でも覚えているんですが、画面を更新しただけで、通知欄がすぐに「99+」になりましたからね。

メディアからも「掲載させてください」と連絡が来ました。ただ、通知が多すぎて、その連絡に気がついたのは1週間後くらいです。もしすぐに気づき、大手メディアに取り上げてもらっていたら、もっと多くの人に見てもらえていたかもしれませんね。少しだけ後悔しています。

結果的に、その投稿は1,000万インプレッションを超えました。簡単にいうと、1,000万回以上表示されたということです。いいね数は10万を超え、フォロワーも約1,000人増えました。

ツイナビ(株式会社オールアバウトナビ)様からは掲載依頼の連絡が来ました。ツイバズというサイトでは「リツイートの勢いランキング」で日本17位になったと報告がありました。

普通だったらうれしいと思うかもしれませんが、私は途中から怖くなりました。フォロワー以外の方から無数にコメントが来るのが、こんなに怖いことだとは想像もしていませんでした。

ここまで来ると「バズった」といってもいいかもしれませんね。実体験が人を惹きつけるということを改めて感じました。

③ noteから55,000円のサービスが売れた

会社を辞めた後、ライターとして独立しました。最初はクラウドワークスで案件を探して、色々な会社のコンテンツを作っていました。そのほとんどが、自分の経験を活かせるものです。

たとえば、5社くらいの人材企業で就活記事を作ってきましたが、それは私自身、就活への思いがあったからです。就活が嫌だったという人も多いと思いますが、私はかなり楽しかったです。

選考は緊張するので、そこまで好きではありません。ですが、インターンシップや説明会では、会社の詳しいことが知れるので、ワクワクしていましたね。学生にもっと就活を楽しんでもらいたいという気持ちがあるので、それが伝わり、人材企業の方にも「板倉さんに頼んでみよう」と感じてもらえたのかもしれません。

もちろん、キヤノン株式会社やカルビー株式会社から内定をいただけたことも、決め手の一つにはなっていると思います。

このように、Webライターとして案件を取るためには、経験を活かすことが大切です。ですが、Xやnoteを見ていると、案件獲得に悩んでいるWebライターさんがたくさんいました。そこで、Webライターになりたい人に「どういう方向性でやっていけばいいか」を伝えるサービスを作りました。

料金は55,000円です。チャットでヒアリングをして、そのデータを元に今後の方向性をまとめた資料を作るというサービスにしました。

法人向けであればこの金額は特別高くはありませんが、個人向けとしてはそれなりに高額です。正直なところ、売れる自信がありませんでした。

ところが、サービスを作ってすぐに、30代後半の女性から「購入したい」と連絡が来ました。理由を聞くと、「5万円というのは少し高いと思ったけれど、noteを見て、いいサービスを作っているのだろうと思った」と話してくれたんです。これは本当にうれしかったですね。

この方が見てくれたのは「SEO記事の書き方をWebライターが解説します」というnoteです。いいね数は20ほどで、決して多くはありません。それでも、そこから個人が提供する55,000円のサービスが売れました。

今は顔も経歴も公開していますが、当時はほとんど隠していて、かなり怪しかったと思います。そんな状態でも購入してもらえたのは、実体験を書いたからとしか思えません。

実体験をもとにコンテンツを作る

大学院入試について書いたWebサイトは、月1.5万回読まれました。仕事のことをXでつぶやいたら、10万いいねもの反響がありました。ライターとしての経験をnoteに書いたら、55,000円のサービスが売れました。

読まれること、共感してもらうこと、購入してもらうこと。どれも企業のコンテンツに必要なものです。そして、この3つに共通していたのは、私自身の実体験を書いたことでした。

そこで、法人向けのコンテンツも、実体験をもとに作ろうと考えました。

ただ、大企業になると、誰の話を取り上げればよいのか分からないんですよね。創業者なのか、現在の経営者なのか、商品を開発した担当者なのか。一人の経験だけで、会社全体を表すのは簡単ではありません。

ですが、従業員10名程度の小規模企業では、経営者自身が会社の顔になっていることが多いです。どうして起業したのか、そのサービスは他社と何が違うのか。経験をもとに話してもらえば、経営者の人柄も見えてきます。

経営者の考えに共感してもらえれば、競合他社より価格が高くても「この会社にお願いしたい」と感じてもらえます。サービス内容だけでは見えにくい経営者の人柄が、会社を選ぶ理由になるということです。

そこで、経営者から実体験を伺い、ジッタイケンがコンテンツにするサービスを始めました。サービス名は「経営者ナラティブ顧問」です。ナラティブ(narrative)は、物語という意味です。

経営者ナラティブ顧問とは

経営者ナラティブ顧問では、会員サイトを用意しています。実体験をコンテンツにするための手順やテンプレートを公開しているので、まずは無料会員になっていただき、ご自身で実体験をコンテンツにしてもらいます。

ただ、実際に作ってみると「何を書けばよいのか分からない」「自分の話をうまく整理できない」と感じる方もいると思います。本業が忙しく、コンテンツ制作に時間をかけられない方もいるでしょう。

そのような方に向けて用意したのが、個別に制作まで行う「専属顧問」です。

月額制の顧問にする理由

これまで私は「5,000文字ほどのSEO記事を毎月3本」といった形で依頼を受けていました。作るものと本数が、あらかじめ決まっているわけです。

ただ、この形では、その会社に本当に必要なコンテンツは作れません。今月はコラムより営業資料を作ったほうがよい。来月はサービスを詳しく説明する記事LPが必要になる。会社の状況によって、作るべきものは変わりますよね。

そのため、専属顧問では制作物を一つに決めず、月額制にしました。月初にお話を伺い、そのときに必要なコンテンツを一緒に考えます。

そして、これまでは一つのコンテンツを作り終えたら、次は別のコンテンツを作っていました。多くのライターや編集プロダクションも、同じ進め方だと思います。

でも、経営者から伺った実体験を、一つのコンテンツだけに使うのはもったいないです。魅力的な話であれば、いろいろな形にして何度も使ったほうがよいと思います。もちろん、まったく同じ内容を繰り返すとくどくなりますが、視点やテーマを変えれば問題ありません。

たとえば、起業したときの経験を詳しく書けばコラムになります。その一部をサービス紹介に入れれば、記事LPにも使えます。短くまとめればSNSでも発信できますし、営業資料に入れれば、商談で会社の背景を伝えることもできます。

そこで、経営者から伺った話を「実体験データベース」としてまとめ、そのときに必要なコンテンツへ展開する形にしました。コラム・営業資料・ホワイトペーパー・SNS投稿など、作るものを一つに決めないのが、専属顧問の特徴です。

専属顧問は月額25万円です。決して安い金額ではないので、まずは無料会員向けの資料をお試しください。

そのうえで「自分だけでは難しい」「もっと効率よく作りたい」と感じたら、専属顧問をご検討ください。どのようなコンテンツが必要なのか、一緒に考えてみましょう。内容を聞いた後で、契約するかどうかをゆっくり決めていただければと思います。

ご自身の経験、そして想いを大切にしている方と、ご一緒できたらうれしいです。